2013年度 新卒入社
建築工事部係長
澤田 秀太
大学の推薦枠を選ぶとき「100年先も建築物はある」と思い、宇宙工学と迷った末に建築学科を選択。入社後は仕事をこなす日々だったが、4年目にデザイン性の高いビルを担当したとき、写真で起こした完成図がそのまま実物になっていることに感動。引き渡し前夜の建物が夜景に溶け込んでいたシーンが強く印象に残っている。
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ここでなら将来、面白い仕事を任せてもらえるかもと思えた
大学は理工学部でしたから、学生時代は課題に追われて忙し過ぎて、将来をハッキリイメージできない状態で就職の時期が来てしまったんです。どうしようかと思っていたところ、就職課で古久根建設を紹介してもらい、そこから建設業界のことを調べはじめました。
スーパーゼネコンなどの大企業は確かにすごいけど、なんだか下積み時代が長そうという印象でした。古久根建設は老舗だし、ビルだけではなく水族館や動物園などいろいろな建物を扱っていて、バラエティのあるおもしろい仕事を任せてもらえるかも、と思ったんです………まあ、学生ですから、そのくらいのイメージしかできませんよね。
面接に行くと、まだ一次なのに、革張りの椅子に偉い方がずらっと座っていて、大人の世界を感じて一気に緊張したのを覚えています。他にもいくつか応募しましたが、どこも定型文を話して終わるみたいな面接が多い中、この会社は社長や役員の方とのぶっちゃけトークが弾みました。もちろんガッチガチでしたから内容は何も覚えていませんが、終わった後に「なんか楽しかったな」という印象が残っていて、働くなら、ここにしようと思いました。
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仕事をして一番変わったのは自分
みんなに研磨してもらった今は所長として現場を任されています。30代ですが、特に出世した感覚はないですね。社内に同じような方は多いし、本社役員くらいにならないと、実感わかないかもしれません。
入社当時は、自分の行動が仕事でどういう結果につながるのか予測できなくて、考えすぎでヘトヘトに疲れていました。うちの会社は相談などはしやすい環境なのですが、私が人づきあいが苦手で、話すことをとても負担に感じていたんです。
そんな私に、配属された現場の所長が、いつも声をかけてくれていました。はじめは「いやいや、仕事終わってごはんとか………」という感じで断っていました。3か月くらいしてだんだん顔見知りが増えると、もしかしたら、ついていったら面白いのかもしれないと思えるようになって。そこからは、仕事帰り以外にも、プライベートでバーベキューやスノボ―など、たくさん遊びに連れてってもらうようになりました。
この仕事は社内外で、いろんな立場や年代の方と話をするので、そういう経験が、私を少しずつ研き、変えてくれたのだと思っています。今は私が上司ですから、自分がしてもらったように、部下をごはんや遊びに誘っています。
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「自分の金は自分で稼ぐ」という
会社の考え方に共感しているこの会社の「自分の金は、自分で稼ぐくらいの気持ちでやっていこうか」という考え方には、はじめから共感しています。所長になったからといって、会社の全責任を持つわけではないですが、私に任せてもらえるなら自分の全責任でやる、というスタイルが気に入っています。そうは言っても、大きな仕事をもらうと、プレッシャーは感じます。
いろいろな働き方があると思いますが、私の場合は、余計な工程は増やさず、一回でピタッと収めたいという気持ちが強いかな。例えば、一級施工管理技士の資格は、この業界でやっていくなら取るしかありませんから、試験は一回で済ませたい、だから頑張る。
あとは、できあがりのイメージがハッキリしているほど良いものができるので、お客様の要望は細かく聞くようにしています。情報が少ないと、足りない部分はこっちで補う必要があり、工事中ずっと「これでいいのか?」と思いながらやることになる。その結果、思っていたのとちょっと違う建物ができちゃって(笑)、手直しするとか、悲しくなっちゃうんです。
だから、そうならないように、はじめからピタッとイメージして動く、それが私なりの仕事スタイルなのかもしれません。
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古久根建設の技術力の高さは、
人と現場が創り出していますうちの会社は創業が長いので、古くからの職人さんも数多くいらっしゃいます。その方たちからよく、「古久根建設さんは、若い子でもよく動くよね」と言われます。これは、工程をきちんと見ていて、何となくでは先に進まないという意味です。
先々のことが頭に入ったうえで現場を見るので、早い段階から必要な人や機械を手配して、工程通りにビシッと収めて納品する。これは、老舗企業ならではの「人」による高度な技術ではないかと思います。
若くして現場体験をする機会が多いので吸収力が違いますし、その経験は後になって「あのとき上司がこうやってた」と再現されます。社員の仲が良いから、経験則のシェアも倍速です。現場は生き物ですから100%の正解はありませんが、その時の最高最善が導きだされた建物になっていると思います。
この先は、お客様から「これは、澤田さんにお願いしたい」と言われるような人材になりたいと思っています。あと、ちょっと変わったのもやってみたいな、例えば、水族館とかホテルとか、自分ならどのくらいの物ができるかなっていうのは、とても興味がありますね。