2021年度 新卒入社
建築工事部
五反田 香菜
子供のころから家の建築シーンが好きで、建築系の仕事をしたくて工業高校に行こうとしたが親からの反対で断念。あきらめずに高校卒業後に建築関係の専門学校に入り、古久根建設と出会う。普段は無口でおとなしいタイプなので、学生時代の友人に工事現場にいる話をするとびっくりされる。
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小さなころから建築が好き
だからずっと現場に関わっていたい子供のときからテレビ番組の『大改造!!劇的ビフォーアフター』のファンで、あの梁だけで何もなかったところに、建物が完成した時の「うわー!」っていう感覚が大好きなんです。将来は、絶対に建築の仕事をしようと思い、建築関係の専門学校ではコンピューター上で設計・作図を行うCADを専攻しました。
在学中に施工管理という職を知り「よし、これで現場に出られる!」と喜んでいたのですが、就職活動をするタイミングが2020年のコロナ禍とぶつかってしまい、会社説明会などが全部中止になってしまったんです。
当時はオンライン会議などのシステムもなく、会社案内のパンフレットを繰り返し眺めているしかないという状態でした。夏になって、いくつかの会社が学校まで来て、会社説明と1次面接をしてくださって、その中に古久根建設がありました。2次面接は東京本社に行き、役員の方とお話をしたあと、近くの現場を見せていただいたんです。
そこには、私がずっとテレビで見てあこがれていたすべてがありました。他にもいくつか面談をした会社はありましたが、勤続年数が長くなるほど専門性が強くなり、現場から遠ざかってしまいますよね。私は1から最後まで現場を自分で見たいので、ここにしようって決めました。
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今、3年目。
毎日が必死で振り返る余裕はないけど
仕事が楽しい!今は3年目、現場の安全確保をするために巡回・点検をする「安全管理」が私の仕事です。女性の施工管理者はまだ少なく、周りは男性ばかりですが、私には兄が2人いて小さいころからもまれているせいか、気にならないですね。
職人さんは、私の父くらいの年代の方が多いので、かえって私が珍しいようで、可愛がっていただいています。昔は職人は怖いというイメージがあったそうなのですが、私はそういう方にはお会いしたことがないですね。
普段の私は無口なので、友達と会っても聞き役です。でもこの仕事は、プロの目上の方と話をしないと進みませんから、自分から積極的に話しかけるようにしています。最初のころは、職人さんが言っている単語が全くわからず、「わかるか?」と聞かれて、笑顔で元気いっぱいに「わからないです!」って答えている状態でした(笑)。
今は全体の流れは理解しましたが、自分の成長を振り返るほどの余裕はなく、必死にくらいついている状態です。仕事でわからないことがあると、よく所長や上司が気が付いて声をかけてくれます。私は、思っていることが顔に出やすいので、困ったような顔をしているのかもしれません(笑)。
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働いている空気がとっても気持ちがいい
うちの会社の魅力を教えますうちの会社は優しい方が多いと感じます。なんでも聞けて話せる環境で、社員が仲良くて、一緒に働いている空気が気持ちがいいんです。創業125年と長いので、代々うちに関わりのある協力会社の方がたくさんいらっしゃいます。その方たちから会社のことを教わる機会も多いのですが、普通は、人間関係も仕事も、もっと厳しいことが多いと伺いました。
あとは、技術力ですね。これは職人の方から聞いて、なるほどと思ったことですが、うちは東京の会社なので、現場の土地が小さくて車が入りにくく、接道が狭い、近くに高速道路があるなど、障害物のある工事も多いんです。古久根建設には、そういう現場への対応方法にバラエティがあり、スムーズに工事を進ませるノウハウが蓄積されているのだと教えていただいたときは、「すごい!」って、自分のことのように誇りに思いました。
会社の仕組みとして、普通より出世が早いということは理解していますが、私はこれから受験をする身なので、まだ実感がないですね。でも、たくさんの先輩方が30代で現場を持っているのは本当のことです。普通だったら40代からですから、やっぱりこれって、すごいことなのだと思います。
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どんなに内気な人でも大丈夫
仕事を通じてどんどん変わっていきます今は施工管理をもっとやりたいという気持ちが強いのと、資格試験もあるので、遠い先のビジョンまでは考えられないですね。え、所長ですか?………果たして私はなれるのでしょうか(笑)。女性所長はまだいませんが、うちは産休育休制度も充実していますから、そのうち誕生するのかも。
目指す目指さないは自由なので、やってみたいと思えば、性別に関係なく希望するポジションに就ける環境はあります。この仕事は人の間に立つ仕事なので、本当は、私のように無口で引っ込み思案の性格は向いていないはず。でも、私はこの仕事が好きで楽しくて、仕事を通じて自分が変わっていくことを毎日、実感しています。だから将来の私もまた、変わるのだと思います。
建物の中では、私はどちらかというと「住宅」が好きなので、家を作る現場にいたいという希望はありますね。良い建物になるためには良い現場が必要で、それには段取りが大切です。良い段取りであるためには、前々から職人さんとコミュニケーションをとるなど、何があってもスムーズに工事が進められるように努力をしておきたい、今はそう思って現場にいます。近い将来は、そういうことが、普通にできている私になっていたいです。